式の衣装合わせにて「次はこれ」「やっぱりあっちも着てみてほしい」と受けに言われるがまま華やかな衣装を着たり脱いだりしている攻め。

なぜ受けと結婚したのかと聞かれると照れも迷いもせず「好きだから」と答える攻め。

式当日、慣れない衣装につまずいて攻めに受け止められた瞬間を写真に撮られた受け。

受けに結婚を申し込むにあたって緻密なプロポーズ計画を立てていたにもかかわらず、受け本人との他愛ない会話の中でうっかり「結婚したい」と口を滑らせてしまった攻め。

結婚式の準備がいかに大変だったかという裏話を知人に語る攻めと受けだが、二人とも頬が緩んでいるし声は弾んでいるしで、なんだ結局のろけじゃないかと呆れられている。

細かい家事でも「共同作業チャンス」と言って一緒に行う攻めと受け。必ずしも効率が上がる訳ではなく、例えば通販サイトでの買い物だと余計なものに目移りして二人で盛り上がってしまい、気づけば時間もお金も浪費している。

知人との会話で攻めのことが話題に上った際、結婚前は「恋人が」という風に話していたけれど、結婚後しばらくはどういう言葉で表せばいいのかわからなくてゴニョゴニョと誤魔化していた受け。

何かを指折り数えている受けを見守っていたら、ぱっと顔を上げた受けに「今日で結婚して何日目でしょう」と聞かれた攻め。

とっくに結婚しているにもかかわらず、プロポーズなんて何度したって良いんだと言う攻めにたびたび結婚を申し込まれている受け。ある時、冗談のつもりで断ってみたら非常に面倒なことになった。

日頃あまり家庭の話はしていないつもりなのに、周囲からは「本当に仲がいい」としょっちゅう言われている攻めと受け。一度、これまでの言動を振り返ってみた方がよいのだろうか。

式当日の控え室にて、フライングで誓いのキスをする攻めと受け。

今日は受けが友人を連れて帰ってくる日だということをすっかり忘れていた攻め。受けを出迎えるとき専用の満面の笑みと甘い声音で玄関を開け、その場をいたたまれない空気にしてしまった。

一緒に引っ越しの荷解きを始めたはいいが、段ボールから恋人時代に贈りあった品や二人で遠出した時に買ったお土産が次々と出てくるので、思い出話に花が咲いて新居の片付けが全く進まない攻めと受け。

結婚生活において攻めへの不満はないのかと知人に聞かれたので、思い浮かんだことを挙げていく受け。しかし愚痴を言っているにもかかわらず何故だか無性に攻めが恋しくなって、その日は早足で帰宅した。

結婚から数年が経っても、毎年の結婚記念日は二人で出かけたり相手にサプライズを仕掛けたりしている攻めと受け。まだまだやりたいことがあるらしく、しばらくはネタ切れを起こさなさそうだ。

結婚してからは以前にも増して「受けを幸せにしなければ」ということで頭がいっぱいだった攻め。しかし、受けも攻めのためにさまざまな努力をしていることを知って、少し肩の力が抜けた気がする。

結婚式の日、式場に着いた時点で既に泣いていた受け。そのせいで当日撮影した全ての写真に赤く腫れた目で写っているのを、今でも攻めにからかわれている。

式の打ち合わせで、誓いの言葉を自由に決めても良いと知った攻めと受け。自分はこの式でどんなことを誓いたいだろう、としばらくの間それぞれの物思いにふけっていた。

結婚が決まった時に贈り合った婚約の品をずっと身につけている攻めと受け。暇なときにはそれを眺めつつ、これまでのたくさんの思い出を懐かしんでいる。

かつて悩んだ末に選ばなかった新婚旅行の候補地に、連休を使って遊びに行く攻めと受け。どうせ来るならあんなに悩まなくても良かったな、と、ぜいたく極まりないやりとりをしている。

自分だけが休みの日には、何かを観ようとしても、どこかに行こうとしても、「どうせなら二人の時に」と考えてしまって手持ち無沙汰になりがちな攻めと受け。

明日は休みだし早起きして出かけようと話していたのに、朝が来たら「二人で籠もる布団の中よりも素晴らしい場所なんてある訳がない」という気になって、一日中寝て過ごした攻めと受け。

部屋に遊びにきた受けをひたすら帰さないことで結婚話に持ち込んだ攻め。強引だったかと気にしていたが、あるとき受けにいつも引き留めてくれて嬉しかったと明かされて、晴れて懸念は解消された。

家でお互いの隙をついて頬や唇に口づけるのが楽しい攻めと受け。しかしあるとき受けにキスされた攻めが手にしていたお茶を派手にぶちまけてからは、不意打ちも程々にしようという話になった。

家で植物を育て始めた攻めと受け。受けがふざけて「二人の愛の結晶だ」と言ってみたところ、攻めは派手にじょうろを取り落としたのち耳まで赤くして固まった。

新婚旅行先へ向かう飛行機の中、毛布の下でこっそり指を絡め合う攻めと受け。わりと長かったそのフライトの間、手を繋いでいない時間の方が短かった。

家事をする攻めにちょっかいをかける受け。そのうち怒られそうだと思いつつも、まだ攻めはくすぐったそうに笑うだけなので、もうしばらくは大丈夫のはずと今日は後ろから抱きついてみる。

買い出しに行くと必ず受けの好物をオマケで買ってくる攻め。攻めにとっては買い物袋の中をのぞきこんでそれを見つけた瞬間の受けの笑顔がおつかいのご褒美だ。

恋人時代に受けからもらったキーホルダーを新居の鍵につけた攻め。いいねと受けが喜んだのに気を良くして、ならばあの時のやつもと増やしていったら気づけばずっしり重くなっていた。

新居の窓から見える景色を二人で満喫する攻めと受け。自然と肩と肩が触れ合って、いつしか外から丸見えだということをすっかり忘れていちゃついていた。

新居への引っ越し準備で攻めが頑なに自身のタンスを覗かせないのを怪しんでいる受けと、自分がこれまでに受けから貰った贈り物の箱や包装紙まで大切に保管していたことを知られるのが恥ずかしい攻め。

毎晩、寝支度を終えると待ちきれないとばかりに布団に飛び込む攻めと受け。二人で共に眠りにつくこの時間のために一日を頑張っていると言っても過言ではない。

新婚旅行中の攻めと受け。この楽しい時がいつまでも続けば良いのにと思いつつも、帰れば二人の新婚生活を本格的に始められるのだと考えるとそれはそれで待ち遠しい。

自分が好きな相手と幸せな結婚ができるだなんて夢にも思っていなかった攻めと受け。恋が実っただけでも奇跡的なのに、こんな満ち足りた生活まで手に入れただなんて未だに信じられない。

新居はペット可だと知った攻めと受け。飼うならどんな動物がいいかなと一通り盛り上がりはしたが、お互い内心ではしばらくは二人きりでいたいと思っていたため実際に迎え入れる話には至らなかった。

役所に提出する書類を書いた攻めと受け。互いの名前を書いたその紙を手放すのが惜しくて、しばらく二人で紙面を眺めていた。

結婚しましたと周囲に報告できるのが嬉しくて、人に会う前には無駄にソワソワする攻めと受け。

食器を傷つけないようにと皿洗いでは結婚指輪を外してみた攻めと受け。しかし机に置いた指輪がどこかに行ってしまわないかと心配になって集中できず、その習慣は根付かなかった。

結婚という宿願を果たした今は、ただ二人で健やかに暮らせたらと願う攻めと受け。互いを玄関で見送るときは、車に気をつけて、明るいうちに帰っておいでと相手を守るための言葉を投げかけている。

窓の外の大雨を眺める攻め。受けは洗濯物が干せないと嘆くだろうと思う一方、別々に暮らしていた頃は受けを帰さない口実としてお世話になっていたので、その名残で今も少し心が弾む。

結婚してから数年が経った今でも、いってらっしゃいのキスを欠かさない攻めと受け。そのことをうっかり知人にバラしてしまって散々冷やかされた結果、次の日の見送りでは新婚当初並みの照れがお互いに戻っていた。

式の衣装合わせで相手に似合うものを選び抜いたは良いが予算を大幅に超えることに気づいた攻めと受け。しかし相手に一番似合う衣装を見つけた後では妥協ができず、店の隅でひそひそと資金計画を立て直している。

買うなら今だと結婚準備雑誌を買った攻めと受け。一連の行事が落ち着いても何となく捨てられなくて、その驚くべき重量と厚みを利用してなんやかんや活用している。

式本番で誓いの言葉を噛まずに言えるように二人で事前に練習する攻めと受けだが、すぐに照れて中断してしまうので全く捗らない。

結婚が決まってからずっと上機嫌な受けを、自分と一緒になることをそんなにも喜んでもらえて光栄だと言って冷やかした攻め。そっちだって同じくらい浮かれているくせにと即座に反撃された。

新居の玄関に結婚指輪のケースや式の時の写真を飾っている攻めと受け。外出時も帰宅時も、それらに目が吸い寄せられるせいで少し立ち止まってしまう。

事あるごとに「結婚しよう」「もうしたでしょう」とじゃれあう攻めと受け。これが通算何度目のプロポーズになるだろう。

攻めが不在の夜は深く眠ることが出来なくなった受け。攻めが帰って来た日には攻めを抱き枕に熟睡する。

店頭で受けへの贈り物を選ぶ攻め。恋人へのプレゼントかと店員に聞かれ、いやつい先日結婚したので恋人と呼ぶのは正確ではないかもしれませんが…と斜め上の返答をしてしまい物凄く恥ずかしい。

布団を二組買ったのに、結局どちらかの布団に潜り込んで寝ている攻めと受け。毎朝、狭い場所で寝たせいで少し痛む体をさすりながら、昨晩の寝相は酷かっただとかダブルを買えばよかったねなどと話したりしている。

友人との結婚祝いの宴会から帰ってきた攻めを出迎える受け。酔った攻めの話を聞いているとどうも受けとの新婚生活のことをかなり惚気たらしく、口ではやめてよと言いつつも顔のニヤけが止められない。

新居の内覧に行った攻めと受け。ここのお風呂は二人で入るには狭いかな、なんてことを案内人の前にもかかわらず平気で話していたことに帰り道で気づき、二人して恥ずかしさでへたり込んだ。

買うなら今だと結婚準備雑誌を買った攻めと受け。その鈍器並みの重量を抱えながら「これなら喧嘩した時の武器にできそう」と冗談を飛ばす受けにその場では笑って応じた攻めだが、背筋には冷たいものが走っていた。

宝石店で結婚指輪を選ぶ攻めと受け。裏側に誕生石を埋められるらしいだとかどんな文字を彫ろうかだとかを二人ではしゃぐのが楽しくて、そろそろ決めねばと思いつつも「もう少しだけ」と居座ってしまった。

式を挙げるかどうかを相談する攻めと受け。結果的に挙げないことに決めたとしても、こんなことを二人で話し合えるだけで嬉しいのだ。

お互いの勝手な買い物に呆れる攻めと受け。要らない物を買わないでと小言を言いつつも、部屋の片隅に置かれたそれらが少し愛おしくて処分することはできない。

結婚式で互いの胸元に飾る花を選んでいる攻めと受け。お揃いにしようか、でもこっちの方が攻めに似合うし受けにはそっちの方が似合うかも、と色とりどりの花を前に話し込んでいる。

休日ごとに色々な式場の見学会を回る攻めと受け。帰る頃にはへとへとになっているけれど、今しかできないデートだし、とすぐに来週の計画を立て始める。

新居の家具の配置を決める攻めと受け。わざわざ口に出さずとも、お互いの側で過ごせるようなレイアウトでダイニングテーブルやソファが自然と置かれていく。

結婚式当日、控え室で攻めの襟元を整える受け。こんなことでも浮かれてしまって、少しでも長く楽しむためにわざと手間取りながら直している。

祝福のフラワーシャワーを浴びた後、一旦控え室に戻った攻めと受け。互いの髪や肩にくっついた祝福の花びらを払い合いながら笑っている。

日中、薬指の指輪をくるくると回して弄ぶ受け。たまに一度外してみては、攻めに指輪を嵌めてもらった時の感触を思い出しながら嵌め直してふふふと微笑んでいる。

結婚祝いで友人に色々と食器を貰った攻めと受け。朝はお揃いのカップでコーヒーを飲み、昼はお揃いのお箸でご飯を食べて、夜はお揃いのグラスで晩酌をする。

家を買おうかという話になった攻めと受け。35年ローンという字面にひっくり返りそうになったものの、その頃になっても一緒に暮らしている自分達の姿を思い浮かべてどうにか持ち直した。